
先日、アマゾンでメグレ警視を見ました。
BBC制作で主演はミスタービーンでお馴染みのローワン・アトキンソン。
物語は50年代のパリを舞台に熟練警視が犯人を逮捕するという物。
パリのカフェでコテコテのイギリス英語はさておき
登場する車や小道具、スーツにこだわりが感じられます。
テーラーが出てくるエピソードもあり
私は職業柄、メグレの着るスーツのラペルに注目しました。

何故かと言うと
フランススーツの代名詞といえば
ラペルと上衿の先が魚の口の様に
丸くなっている「フィッシュマウス」
彼のスーツもそうなっているのかな?
と思ってよく見ましたが
残念ながらあまり丸くないです。
しかし、ピークの具合がセミピークと
呼ばれるくらいのややマイルドな印象。
敢えてこれぐらいの落とし所にしたのでしょうか? と物語とは違う所で空想を
豊かにしてしまいました。
また、スーツの柄も無地をベースに
いかにもロンドンのバンカーが
着ていそうな派手なストライプの柄は
ありません。
仕立てもあまりバシッと硬くなく
全体にソフトな優しい仕上げです。
ネクタイだけはエレガントに花柄やポップな
ボーダーを用いているところに
製作陣の思いを感じられました。