
秋に着るスーツの準備は整ってますか?
今回ご紹介するのは covert cloth(カバードクロス)といいまして、これからの時期にぴったりの生地です。
どういう生地かと日本語に訳すと
covert=隠れた、(獲物の)隠れ場所cloth=生地
という事で、その昔貴族が猟をする時に
従者や案内人に着せた
「獲物に見つからないようにする生地」です。
主にカバードコート言ってコートに用いられました。

生地の特徴としては
急傾斜のウネの強い綾織です。
杢(もく)といって、糸の段階で
染色をする事で出来上がりで
ヴィンテージ調の良いムラが出来ます。
右の写真の様に険しい自然の中で
行う、猟やハンティングにも耐えられる
という事で、耐久性、耐水性、耐摩擦性は折り紙付きです。

そんな丈夫な生地をスーツやスラックスに用いるブランドが昨年あたりから
出て来ました。
従来の生地を用いるとコートには丁度良いけど、スーツやスラックスにはどうしても重く、厚くなりすぎてしまう。
そこで最近は、薄くて現代のオフィス環境で着用できる様なカバードクロスが現れました。
オススメはイタリアのカノニコ社。
21ミクロンという細い糸を用いて
現代的な色合いで仕上げたものが
左の写真です。
また、他にもオリーブ、ブラウンなんかの
色バリエーションもございます。
シングルスーツ ¥120,000-